2026-06

映画

殺し屋たちの店|純愛とは銃を持たせること。

叔父の愛は、銃の形をしていた。作品概要2024年配信、ディズニープラスの韓国ドラマ『殺し屋たちの店』。叔父ジンマンが立ち上げた不思議なオンラインショッピングモールを見つけた姪で大学生のジアンが、叔父ジンマンの死後、謎の殺し屋集団に次々と命を...
漫画

NARUTO|外側にいた少年が、輪の中心になった。

誰の輪にも入れなかった少年が、いつの間にか輪の中心にいた。作品概要1999年から2014年まで週刊少年ジャンプで連載された岸本斉史の『NARUTO -ナルト-』。木の葉の里に住む少年・うずまきナルトが、忍として成長していく物語だ。単行本全7...
漫画

スラムダンク|何度読んでも鳥肌が立つ漫画が、一つだけある。

「気づいたらまたスラムダンクのページをめくっていた。」作品概要1990年から1996年まで週刊少年ジャンプで連載された井上雄彦の『スラムダンク』。バスケットボール未経験の不良少年・桜木花道が湘北高校バスケ部に入部し、全国制覇を目指す物語だ。...
漫画

怪獣8号|引き算が生んだ「純粋な少年漫画」としての熱量

不要な駆け引きや伏線はいらない。近年では珍しい純粋な少年漫画。最近、『怪獣8号』を読み終えた。読後の第一印象を一言で表すなら、「潔いまでの王道」だ。昨今のヒット作にありがちな、緻密に張り巡らされた伏線や重厚な世界設定をあえて削ぎ落としたよう...
ボクシング

井上尚弥vs中谷潤人|KOなしで、伝説になった夜。

今でも興奮がおさまらない。「もし、この時代の日本に彼らが同時に存在しなかったら、私たちはこれほどまでに純粋な『技術の極地』を目撃することはできなかっただろう。」2026年5月2日、東京ドーム。32戦全勝の王者と、32戦全勝の挑戦者。積み上げ...
小説

重力ピエロ|「春が、二度降ってきた夜。」

「読み終えると、1ページ目を開いていた。」作品概要2003年に発売された伊坂幸太郎の小説『重力ピエロ』。仙台を舞台に、泉水と春という二人の兄弟が連続放火事件と向き合う物語だ。直木賞候補作にもなり、2009年には映画化もされている。第一文を読...
映画

グランドイリュージョン|騙される快感の、正体。

「エンドロールが流れても、まだ騙されている気がした。」作品概要2013年公開のアメリカ映画『グランドイリュージョン』。4人のマジシャンが謎の組織「ホースメン」を結成し、世界規模のマジックショーを演じながら、銀行強盗を成功させていく。追うのは...
映画

プラダを着た悪魔|憧れは、毒だった。

「あの映画を観てから、自分の「妥協」を言い訳にできなくなった。」作品概要2006年公開の映画『プラダを着た悪魔』。世界最高峰のファッション誌「ランウェイ」に、ジャーナリスト志望の新人アシスタント・アンドレアが飛び込むところから物語は始まる。...
映画

爆弾|完結を拒む「不親切」の正体

映画『爆弾』が、あえて2時間の映画であるべき理由「面白かった」という直感の裏側に、どこか置き去りにされたような感覚が残る。映画『爆弾』を観終えた後、多くの人が抱くであろうこの「ザラつき」こそが、制作陣が仕掛けた最大の罠であり、この作品を唯一...
漫画

バガボンド|日本人が忘れかけた何かが、ここにある。

読み終えた後、しばらく動けなかった。セリフではない。絵でもない。ページをめくる手が、ふと止まる。そこに描かれているのは、刀でも血でもなく、一人の人間の「内側」だった。漫画という枠を、はみ出した作品1998年から連載が始まった井上雄彦の『バガ...